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月刊Town Life

月刊Town Life

月刊Town Life(たうんらいふ)R2年5月(6月号)

皆さまお元気にされてますか?コロナで世界中大変ですね。
毎日の診察に、私も非常に気を遣うようになりました。

COVID-19の治療薬で、期待のアビガン®は、現在日米で、エボラ出血熱に使うレムデシビルは、米で治験中。 従って、全国のICUや、一般病棟、クリニックでは、まだ扱えません。
薬理学的に期待でき、入手しやすい薬は2種類。
膵炎に使うカモスタットメシルと、抗マラリア薬で、現在SLEという膠原病に使うヒドロキシクロロキン。
しかし、後者は副作用が多彩。感染が進んで、通常のトリアージで、受け入れ困難になった患者さんが、当院にいらっしゃった場合、薬剤の使用を積極的に考慮しなければならないかもしれません。勿論、私自身にも。

更にもう一点。在米日本人文学者が別の厳しさを指摘。
「コロナは、握手もハグも、親しい人と大声で笑い合うことも、全て奪ってしまう。この恐ろしさに、みんな早く気づくべきだ」と。
一日も早く、世界が笑顔を取り戻せますように!

月刊Town Life(たうんらいふ)R2年2月(3月号)

先日、出身母体である大阪大学特殊救急部(通称:特救)の同窓会に出席したときのこと、
奇跡的に救命しえた患者さん(当時5歳)とそのご両親が、なんと30年の時を経て、お礼を伝えに会場にいらっしゃいました!
当時交通事故で左臀部~大腿を激しく損傷。挫滅が激しく、加えて重い感染症を併発し、
股関節から挫滅した左下肢を切断しないと救命も危ぶまれる状況で、主治医は「股関節離断術」を決断。
しかしこれに、初代特救教授の杉本侃(つよし)先生(現88歳)が、真っ赤になって吠えた。
「アホか!!この子の人生、あと何年あると思とんねん!股離断は許さん!」
この号令以来、ICUでの全身管理は元より、一日3回(夜は10時~)創部の洗浄を、医局員総出で力の限り行いました。
その甲斐あっての今。この現代社会をご自分の両の足でしっかと、立っておられました。
会場皆涙々・・・嗚呼これぞ特救マインド!救命を安易なゴールにしてはならぬと。気高きDNAを私は地域医療へ。

月刊Town Life(たうんらいふ)R1年8月(9月号)

皆さまこんにちは。
5/30~日本ハンセン病学会に参加。私は人生で初めてハンセン病患者さんと向き合いました。
彼らは明治40年らい予防法により隔離され、平成8年まで差別され続けました。
彼らの強いられた日常は、言葉では言い尽くせない悽惨なものでした。例えば身ごもっても、死産を強要され、 命が尽きると「お国と医学の発展のため」と解剖されたのです。身内にハンセン病患者がいると判明すれば、 その人も社会から爪弾きにされました。そんな非人道的な扱いが90年も続いてきたのです。
そんな黒歴史も、6/28 熊本地裁のハンセン病判決、それに続く 7/12 反省とお詫びという総理談話と政府声明によって、一応の決着を見ました。
私は学会/療養所見学を通じて、彼らの瞳の奥に見える深い悲しみと、絶望に似た諦めを、しかしそれでも時折見せる遠い眦(まなじり)に、果てない人間の優しさの可能性も見出だすことができ、 大変貴重な学びの場を戴きました。

月刊Town Life(たうんらいふ)H31年4月(5月号)

皆さまこんにちは!4月10日夜のニュース、最高でしたね!国立天文台の本間希樹(ほんま まれき)教授の記者会見。翌日の新聞でも「ブラックホールの撮影に成功」「日本を含む国際チーム、相対性理論裏付け」との見出しで、とても興奮しました!中心が暗く、周辺が赤く輝くドーナツのような一枚の写真。「ブラックホールは光さえ出さないという事実を疑いなく表す結果だ」と。撮影できたのは人類初。ノーベル賞クラスのすごいことだそうです。 今まで分からなかったことが、人々の英知を結集させることで、ひとつひとつ解明されていく。これこそが科学の真面目ではないでしょうか。どなたでも好奇心を胸に宿せば、それは、もう、立派な科学者見習いです。いわんや子どもたちの、澄んだ瞳にみる「なんで?」をや! 彼らのまっすぐな眼差しに真摯に向き合わなければならないのとともに、私たち大人も、キラキラ光る好奇心の目を忘れてはいけませんね。生きてるって素晴らしい!

月刊Town Life(たうんらいふ)H31年2月(3月号)

皆さまこんにちは!2/3厚労省後援の日本東方医学会に参加。凄い先生を発見!名大大学院 工学研究科 電子工学専攻の教授でいらっしゃいますが、人間の手から出ている「気」を、電子工学の理論で証明しようとされているのです!気は、生体細胞膜の共鳴振動による3~400GHzの周波数を持つ電磁波である、と。マジですか!? 漢方や中医学では「気」というモノを扱います。一般の方から観れば「気」は「オーラ」「元気さ」がニュアンスに近いと思います。教授は気功による「気」を測定しようと、現在測定機器を2千万円かけて制作中。フレーリッヒ仮説によれば、植物や下等生物の細胞膜でも固有の共鳴振動を持っていて、弱った細胞の周波数は元気な細胞のそれとは異なり、気の外的共鳴によって(所謂「手当て」に隠された真の力で)回復するという。発信源は多くのミトコンドリアのあるマイスナー小体。受信機は汗腺で、ヘリカルアンテナ構造をしているからだという。Cool !

月刊Town Life(たうんらいふ)12月(H31年1月号)

明けましておめでとーございますっ!今年も最新医学をガンガン攻めたいと思います(*^^)v っとその前に昨年のご報告。11月10日、有馬ホールで市民向けフォーラム「住み慣れた地域で人生の最期を過ごすために」が開催され、122名の方が参加して下さいました!私はパネルディスカッションで座長をさせて戴きましたが、壇上から拝見致しましても、参加された方々の真剣でアツい眼差しを感じましたよ。『在宅看取り(お家で最期を迎えること)』という、やや重いと受け取られかねないテーマでしたが、終わってみると「大変良かった+良かった」とお答えになった方は 88%(!)とのアンケート結果でした。死という、避けられない定めとどう向き合うのか。本人の気持ちは?家族の想いは?医療や看護・介護ができることと、できないこと。在宅看取りに至った3つの事案を、遺族代表者も交えて徹底論議しました。それぞれのケースの特殊性と普遍性。今年も2回/年フォーラム開催予定です。お楽しみに!

月刊Town Life(たうんらいふ)10月(11月号分)

秋深し学びの道は奥深し。早速参らぅ。8/28時間栄養科学研究会;どの生き物にとっても1日は24時間。人間は目に光を浴びて、体内の細胞が一斉にリセット。体内時計を司っている時計遺伝子の1つ BMAL1 を発見した池田正明先生曰く、一部の抗がん剤では、がん細胞の概日リズムの有り無しでその効果に違いが出る。今後体内時計を操作することで、抗がん剤がより効きやすくなる可能性があると。また、EPA/DHAは朝食後に摂ると、抑うつ気分が減って健康になりやすいと。9/6~日本神経化学会大会;脳神経細胞のみならずグリア細胞も記憶に重要。9/16日本臨床内科医会;テーマは様々な疾患の最新情報と地域医療の実際。会長講演では、神奈川県医師会の結束・連携の強さが際だっていた。9/18日本生化学会大会;イベルメクチンでノーベル賞の大村智先生は「誰もやらんことを地道にやっただけ。今後は(忙しいので)一切講演しない!」と講演も痛快。カッコイイ。

月刊Town Life(たうんらいふ)8月(9月号分)

皆サマまだまだ エンドレスサマー!(>.<)♥6/23日本肥満学会主催生活習慣病改善指導講習会;高血圧(HT)の大家 大石充先生曰く、若い頃からのHTはアルツハイマー病(AD)の強いリスク因子。HTを放置するとオッズ比2.11倍でADになりやすい。故に若い頃から高血圧を治すべきと。また、80歳初発のHTでも治せば生命予後改善。7/12~日本動脈硬化学会;貝原益軒著「養生訓」(1712年)にも記載のある未病という概念は、現代でいうHT 脂質異常症 糖尿病 動脈硬化にあたる。若い頃からの未病へのアプローチで所謂、成人病の予防が可能。7/27~日本cell death学会;九大 小川佳宏先生曰く、臓器間の代謝ネットワーク論から肥満を診れば、脂肪組織の代謝負荷を全身の臓器で受け止めようとしているようだ、と。8/4フレイル漢方薬理研;人参養栄湯はサーチュイン1賦活により抗老化に役立つ。まだまだ言い足りませんが、詳しくは医院で。あかん!夏終わるわ。

月刊Town Life(たうんらいふ)6月(7月号分)

皆さまこんにちは。4/13~日本臨床分子医学会:糖質制限、流行ってますよね。でも糖尿病の方では、過度の糖質制限食はグルカゴン分泌とインスリン分泌の不均衡により逆に糖尿病が悪化。治療はDPP4阻害剤内服にてこの不均衡が改善。
4/26~日本内分泌学会:植物ホルモンのインドール化合物はヒトにおいてミトコンドリアの機能を回復し、ATP(生体で使うエネルギー)産生低下に伴う様々な病態に有効。MA-5と命名。私見:マラソンでもへこたれない体になるかも(*^^)vこれドーピング?4/28~日本心血管内分泌代謝学会:阪大ロボット学研究室の(マツコロイドで有名な)石黒浩先生が講演。ヒトを知るためのロボット研究と。さすが!5/11~日本栄養・食糧学会:マウスにチョコの実験ではエピカテキンとその代謝物が脳内にも認められ、プロシアニジンはGLP-1活性化とAMPK活性化、筋肉GLUT4の3経路を介して肥満に有効(神戸大)。やっぱポリフェノールは体に良い!

月刊Town Life(たうんらいふ)15 (2018.4.16)

日差しがもう夏の匂いです(^ ^) 皆さまこんにちは!早速3/27-日本解剖学会総会・会長講演から。
「医学教育における解剖学の立場」という内容。戦後GHQが三流の医学部(医専学校)をわざわざ潰して、医学の質を担保しようとしたこと(驚きでした!)に始まって、医学部生の教育は、インターン制度→ポリクリ→ローテイター制度→卒後研修制度(今)に至るまで、医者の質をどう確保するのか、が最大の問題でした。このビッグイシューに携わってこられた先生ですので、特に強調しておられたのが、 医学とは、常に現場(臨床)で起こる問いを解決するための学問であり、その手段としての科学であるということ。そう!全くその通り‼です。️学問のための学問、科学のための科学であってはならないと。
個人の医術の向上もon the job learning/training であって、知識も技能も臨床を通じて習得すべきだと。
そしてここからもいいとこなんですが、人を救うために身につける医術は、同時に人を殺めるチカラでもある。
だから、高い道徳性・倫理性が求められるが、その報酬として、得難い喜びもある。従って、医学教育の最終目標は、全ての医者が社会においてその職責を全うし、社会のお役に立って、さらにそのことによって、医者本人一人一人が幸せになること。これこそが、医学教育の究極のカタチである、と!どうですか??
僕はかなりぐっときました‼️シビれるわ〜(^。^) やっぱり基礎医学系の学会って面白い!

ps:学会会場が、住みやすさランキングで常に上位にくる「吉祥寺」近くであって、学会のために3日間も居たら、行きつけの店(居酒屋)ができちゃいました。笑
「なみすけ」しんちゃん、田中さん、美味しい魚をありがとう😊笑

月刊Town Life(たうんらいふ)14 (2018.2.23)

皆さまこんにちは!寒かったですねー。
春の日差しが待ち遠しい(>.<)しかしどれだけ寒くても、学会ハント・学会ジャックの旅はmust goes on! この度は1/28 皮膚科心身医学会から。
戦後の日本に、初めて心身医学の概念を導入した池見 酉(ゆう)次郎先生(1915-99)の有名な実験を紹介。
漆アレルギーの患者さんの両前腕に漆を塗ってアレルギーの出方を観察する実験。右は「漆を塗りますよ」と言って塗ったのに対し左は、「アルコールを塗りますよ」と言って本物の漆を塗布し30分後に皮膚炎の程度を判定。 驚くことに、両側同じ漆塗布したにも拘わらず左側の皮膚炎の程度が明らかに軽いのです。 メンタル恐るべし。勝負時に自己暗示を掛けるのもあながち間違いではなさそうです。 その他、精神分析学者ディディエ・アンジュー(仏)は、皮膚と自我の関係を「痒みと心理」から説いているそうですよ。ボクはまだ読めてませんが。

月刊Town Life(たうんらいふ)13 (2018.1.4)

謹賀新年♪皆さまの気分も運気も上げて↑↑参ります!(^-^)
昨年の参加学会の報告から。
10/14〜日本線維筋痛症学会:痛みは情動や感覚によって修飾されるので、より個々のこころに添う認知行動療法が望まれる。
10/24〜日本救急医学会:救急医のアイデンティティとは?救急は学問か?の問いに、「我々は救急が好きだから救急をやっている!」私も元救急医です(笑)
11/4〜日本未病システム学会:昨年2月 国の健康・医療戦略に「未病」の考え方を盛り込んだことをご存じ?百年を生抜く時代の戦略に、「未だ病に至らず」の状態から手入れすべきだという伝統医学の知恵がお役立ち!
認知症予防の最新栄養学では、魚、牛乳、野菜、キノコ、海藻が超お勧め。毎日摂りましょ♥
11/16〜日本宇宙航空環境医学会:長期宇宙滞在による筋骨の萎縮を予防するには何をする?
この答えが寝たきり予防に活用!一律のリハを「変化に合わせた適応デザイン」のリハへ。
(*^^)<超Cool !

月刊Town Life(たうんらいふ)12 (2017.9.8)

前回のハトはついに羽も生え揃って8/9有間神社に放鳥。良かった(涙)!
【学会レポ】
5/13~臨床高血圧フォーラム:塩分メモリーは腎に有。完全消去は降圧剤による血圧正常化のみ。
5/19~日本栄養食糧学会:みかんのβークリプトキサンチンは、血中アディポネクチン濃度を上げ抗動脈硬化作用有。
6/16~日本アレルギー学会:汗は乳酸を多く含む天然保湿因子。かくがよろしい。しかし2時間超えると、抗菌効果も薄れ痒みのもとになるので、拭くがよろしい。
6/25~国際医科学研究会:自閉症と腸内フローラは関係あり、食を通じてメンタルを改善できる。
7/18~日本炎症再生医学会:アトピーでは、皮疹によって菌種が違う。そこで表皮角化層に注目。KとArgの含有差で、機能・性質の異なる3層からなること発見。新たな治療アプローチと期待。
7/29~日本運動生理学会:東京五輪に向けて勝つための「緊張感」は、「心技体+α(科学的知見)」即ち、研究データを翻訳しアスリートに体得させることが肝要と。

月刊Town Life(たうんらいふ)11 (2017.6.23)

拝啓 この場をお借りして、オンタリオペットクリニックの獣医先生と、患家のご主人の獣医先生にお礼を申し上げたいと思います。
先月、傷んで飛べずに蹲っていた一羽のハトのお世話をしました。救急で培ったスキルも、相手が鳥では全く役に立ちません。恐る恐る触ると羽根が糊でガチガチ。夜遅かったのですが、患家のご主人に相談。これはトリモチで洗剤も利かない。今晩は段ボールと毛布で保温しましょうと。その夜は何度も箱の中(ハト版ICU)をのぞき込みました。患家のご主人から県指定の自然動物を取り扱う獣医先生の存在を伺い、翌日診て戴きました。
飛べなければ死んでしまいますが、できる限りやってみますと。ほっ。それでもその後ちゃんと生きているか気になって、後日伺ってみると・・・毟られた跡からきれいな羽根が!飛ぶにはまだ筋力不足。でも飯はよく食べるので。もう少しです。嬉しかったなー!命の尊さに、人も動物も分け隔てありませんね。
とても大切なことを改めて学びました。獣医先生の仕事もカッコイイ! 敬具

月刊Town Life(たうんらいふ)10 (2016.10.19)

今年もあと少し。学会総ざらえと参りましょう!
小さな勉強会からキラッと光る情報。「終末糖化産物」は老化の元になる物質で、主に食事で摂取。
和食で約1万5千単位。こってり系ラーメンはなんと、7万単位(!)食べ過ぎは老化を早めます。
ケチャップやマヨネーズは、元の食材の味を隠し依存度が高く味覚を鈍化。
過剰塩分に気付かない食習慣により、子どもを危険に。ファブリーズによる喘息は稀でなし。
内膜症や避妊に使う薬は、喫煙者には処方禁忌。
次は学会情報。9/8-臨床免疫学会10/8-肥満学会:皮下脂肪は見た目は悪いが実はいいコ。
内臓脂肪は免疫組織。
下腹ぽっこりは、過度の内臓脂肪蓄積で免疫機構がうまく働かないために、様々な病気の大元凶。
7/23-運動生理学会9/3-運動療法学会:運動は、消費カロリーより代謝改善効果の方が大きく、10分運動を増やすだけで約3%のリスク低下効果あり。
20分連続運動で脂肪は燃焼するのですよ~(^-^)☆

月刊Town Life(たうんらいふ)9 (2016.8.23)

皆さまエンジョイサマー?(笑

今夏も学会&サーフの黄金企画。6/11~日本健康教育学会 in 沖縄。パーキンソン病の抑うつに関する研究で「病気のことをくよくよ考えず」「好きなことを続ける」が抑うつ予防に繋がる自己管理として意味深いことが示されました。厳しくても人生を前向きに捉えることこそが大切。また、小学生の死の認識の研究では「いのちの大切さ」を目的変数として重回帰分析を行うと、食事時「いただきます」の意識が高いほど、また死への恐怖や不安があるほど、いのちを大切だと認識することが明らかとなりました。食事は他の命を「いただく」ことであり、また死への「正しい畏れ」は、命を粗末にせず尊ぶ傾向がみられたのです。すごい研究でしょ!
サーフは?初夏早朝の波はキレイでパワフル。リップの輝き、うねりの息遣い。疾走、地球との一体感。サイコーの瞬間!

月刊Town Life(たうんらいふ)8 (2016.7.12)

こんにちは!梅雨に負けない元気な旬の最新医学会情報をお届けします。

4/15~日本内科学会=最新の知りたいがコンパクトに凝縮。肥満治療に腸内細菌でどう立ち向かうかで盛り上がりました。5/13~日本栄養食糧学会=サルコペニア(加齢による筋肉の萎縮)予防に、高齢者には「より多くの分岐鎖アミノ酸(特にロイシン)摂取の必要性」が示されました。運動後の牛乳が簡便。しかし、加齢に伴うインスリン抵抗性が筋肉の良好な付きを妨害。故に糖質制限を意識して。米・パン・麺は皆大好きですが、中年以降は要注意。食事は野菜とアジ・サーモン・鶏肉等を使ったおかずであっさりでまとめてみてください。
6/4臨床血圧脈派研究会=高血圧の治療のこれからの指標に中心血圧を推奨。
当院では8年前から導入済み(*^^*)v
薬や食事運動による効果判定は脈波図(血管年齢)で評価。これもこれまでの取り組みが追認された形で嬉しかったですv(*^-^*)vマカセロ!

月刊Town Life(たうんらいふ)7 (2016.7.12)

光陰矢の如し。もう一年の1/3が終わったなんて信じられない!

2月19・20日「糖尿病学の進歩」に参加。
イブニングセミナーにギリで間に合ったのですが、すごい熱気!勿論立ち見覚悟でずぃずぃ入って行きます。話題は持続血糖測定(CGM)の進化系FGM(フラッシュ・グルコース・モニタリング)。これは針を刺すことなく、リアルタイムの血糖値が分かる優れもの。例えば、ビール飲みます→ほぅほぅ、血糖値132(-.-)とか、拉麺食べます→げっ!血糖値240(x.x)など、腕時計を見るが如くの感覚で毎日の食事や運動の成果が「見える化」するのです。もうすぐ発売。当院でも扱いたい。

3月4・5日「日本ゲノム微生物学会」も楽しかった(^o^)
種の生存に有利に働く共生のメカニズムや遺伝子変化を学びました。サンゴと褐虫藻の関係です。
サンゴはエネルギーの8~9割を褐虫藻に依存。ヒトと腸内細菌の関係も共生って言うんですよ。

月刊Town Life(たうんらいふ)6 (2016.2.26)

こんにちは。昨年12/20の三田国際マスターズ(ハーフマラソン)を1時間54分で無事完走(^-^)/ 出場すれば色々なことが気になったりします。例えば参加賞と称して、三田の米や味噌、特産品を袋詰めにして、 本番前に渡すのは如何なものでしょう(笑)かなりの重さです。持って走られへんやん!(笑) チャレンジすると新しいことに出会って、面白いものです。

さて、今年は1/9・10にKOBE・三宮ひと街創り協議会主催の「第8回 KOBE 夢・未来号・沖縄」に専任医師として参加。 児童養護施設の子ども達を、街の大人や学生ボランティアの協力のもと、美ら海へ連れて行くプロジェクトで、 2日間のタイトな予定。シャイな子どもは調子を崩すことがあり、私はそのための要員。 でも、お世話した子ども達の口べたな顔に、笑みが戻ってくると、私はむちゃくちゃ嬉しくなります。 子ども達に元気を戻す治療法を知りたい? 芝生を駆けさせ、木登りさせ、海と戯れさせただけ! ただし、一緒に、裸足で。ね(^-^)久々の素足の感覚もまた面白いものです。

月刊Town Life(たうんらいふ)5 (2015.12.21)

★謹賀新年★でも本稿執筆は12月中旬。

学会ハンター(笑)としてのH27年最後の標的は?12/1から地元神戸での・日本分子生物学会年会・日本生化学大会合同大会という大物!4日間で中身もギッシリ驚く分厚さ2.5cm(!)の抄録集。糖尿病治療薬のメトフォルミンで、癌になりにくくなる機序を解明。

Tリンパ細胞が癌と闘って、ATPを消費して疲れてくると、自身の解糖系を使い、新たなエネルギー源を得ることで、疲労することなく癌と戦い続けるというもの。マラソンで配られるバナナみたい。長期戦に備えることのできる、特別なT細胞への分化を誘導するのです。その他、化学と倫理の討論会や、JAXA関連の物理の先生が「宇宙における生命の起源」や「ハビタブル系外惑星の観測」「宇宙におけるアミノ酸」などのテーマで講演され、ものすごい熱気に包まれました。

科学が切り開く夢の実現にドキドキしっぱなし!
ドキドキついでにご報告。
12/20三田国際マスターズマラソンに出ます。特別なT細胞のように走り続けたいっ(>_<)

月刊Town Life(たうんらいふ)4 (2015.10.22)

秋も深まって参りました。学会行脚に終わりはありません!

7/21~日本炎症・再生医学会では、人類の進化の過程で選ばれたロバストネス(頑強さの意味)は、「2足歩行」による生存圏拡大とその後の長寿社会でありましたが、トレードオフ(そのために失ったもの)としては、2足歩行による「不安定性」です。ヒトは4本足動物より転倒しやすく不安定ですよね!老化とはこの不安定性が増大することなのです。

7/25~日本運動生理学会では、2足歩行の不安定性を補うには、筋疲労を起こすギリギリまでのトレーニングがお勧めとのこと。愛犬とゆっくり散歩では筋肉がつかないそうです。

9/18~日本体力医学会では、大会会長・リハ教授田島文博先生の講演でも「安静は麻薬と同じです」「どんな神経難病の患者さんも徹底的に運動させるのがいいです」「運動は質より量」と、ご専門とご経験に基づくリハ・運動への力強いメッセージを戴きました。やはり、トップアスリートからメタボパパから寝たきりを予防したいグランパまで、運動しないとだめですね!

月刊Town Life(たうんらいふ)3 (2015.08.24)

最新の学会報告第2号!

6/19~日本潰瘍学会は沖縄で開催。朝5時半には海に行き、満潮までの約2時間サーフィンを楽しんだ後、9時からの学会に参加するという、黄金企画(笑)で聴講。色々な学会に首を突っ込んでみると、学問以外の楽しい側面も見えてきます。消化器科の先生方は、明らかに循環器科集団とは異なり、冗談がユルい!そして、胃腸なだけに品がない(笑)大阪市大の荒川先生を中心に、最新の研究成果と、関西の笑いが実に絶妙ブレンド。やはり腸内細菌の話題が熱かった。

6/30~日本細胞生物学会では、核-細胞質間分子輸送装置が熱く、2013年ノーベル生理学医学賞受賞博士ランディー・スケックマン先生の講義も聴け、7/9~日本リンパ網内系学会では一枚の組織切片から診断を下す血液病理医の執念とも言える粘り強さを学びました!

T-シャツのデザインを日々考えている私ですが、今年の夏はこれで決まりっ。「よく学びよく遊べ」を文字って
“Learn more,Surf more”(*^^*)

月刊Town Life(たうんらいふ)2 (2015.06.25)

今回は最新の学会報告!

5/11日本細胞生物学会では、腸内細菌による免疫反応への関わりが複数報告され、5/26~日本アレルギー学会では、皮膚のバリアー機能や、汗をかくことの重要性、食物アレルギーの最新事情、フィラグリン遺伝子異常の見分け方(!)や、そもそもアレルギーって何?というような本質論、さらにアトピーや消化管アレルギーの最新知見と盛り沢山!

5/30~日本抗加齢学会では、顔の解剖学を応用した加齢の機序、若返りに欠かせない食やビタミンの新たな一面、性ホルモンの疫病予防効果、もちろん長寿社会に向けた数多くのアプローチが熱く議論されました!中でも最強にホットな内容は、「腸内細菌」の驚くべき役割と、細胞内のお掃除屋さんとしての「オートファジー」という仕組みです。腸内細菌についてはNHKが既に放送。オートファジーの機能不全という病態については未。超強力な2大ブーム到来!どうすれば腸内環境を良くして、オートファジー機能を正常に保てるのか?気になりますよね~↑続きは→当院で(^-^)❤

月刊Town Life(たうんらいふ)1 (2015.04.23)

みな様こんにちは。もうすぐ心躍る夏ですね(^-^)!
夏こそ、スポーツと勉学と、恋の季節ですものね!(あくまで一般論です)。
思い出すなぁ~、そういうの。イヤイヤ回顧録に浸ってる場合ではございません。
5月から7月はワクワク学会がメジロ押し。最新医学のネタを仕入れます。
参加学会をほんのちょっりプレビュー。

日本運動生理学会(運動と体のステキ関係)、日本バイオレオロジー学会(血液サラサラかドロドロがどんな風に体に影響する?)、日本リンパ網内系学会(ガンをやっつけるリンパ球のお話し)、日本炎症・再生医学会(メタボの慢性炎症から再生医療まで)。2強は以下。日本細胞生物学会(虫からヒトの細胞の働きまで驚きにあふれる内容)の講演のお題は「進撃のメンブレントラフィック」(笑)明らかにあのアニメを意識してますよね!さらに、日本生化学学会については、質疑応答は「〇〇先生」ではなく「〇〇ちゃん」と呼ぶように!なんて学会公式のルールがあって、ホントに不思議でナゾな世界なんです。初対面の偉い先生に向かって呼べるかって―の(大笑

全力投球の診療と、この学会スケジュールを縫って、ご褒美に海に行くのだ―(^〇^)★これってまだアオハル?